12月14日(木)第8回 JAPAN BUILD TOKYO-建築の先端技術展-(東京)内の「不動産テックEXPO」に、代表の鈴木が登壇いたしました。
不動産テックEXPOとは、不動産会社向けのAI価格査定、電子契約、仲介支援システム、集客支援、管理業務支援ツール、スマートロック、ホームステージングなどが出展します。「業務効率化」「顧客獲得」「人手不足解消」の課題を抱える不動産仲介会社・不動産管理会社が来場する不動産テックの専門展示会です。JAPAN BUILD TOKYO-建築の先端技術展-には、3日間で3万4千人が来場する大きなイベントです。
10:30〜の回に続き、13:00〜13:45も「〈不動産業界〉YouTube vs チラシ集客はどちらが成果があがるのか!?」のパネラーとして登壇させていただきました。
【ファシリテーター】:株式会社流導 代表取締役 木村圭志氏
【パネラー】:株式会社こくえい不動産 代表取締役 和田周氏、株式会社グラウンド 代表 鈴木宏治
ファシリテーターとパネラーの3名はあえて事前打ち合わせをせず、ご参加いただいたみなさまからその場で質問を受け付けて回答、会場からは50近い質問が寄せられました。鈴木の回答を一部抜粋してレポートいたします。
▲午後からの部はさらに多くの方がご参加いただき、会場からスマホでリアルタイム質問する姿が多く見られました
ーQ:YouTubeでどれくらいの問い合わせがあるのか
ーA(鈴木):YouTubeのチャンネル登録者数や再生回数は決して多くないですが、1本動画をアップすると週に200回くらい再生されるくらしです。問い合わせは月に10件ほど、そのうち売却の依頼(媒介)になるのは8件くらいです。
ーQ:受付をLINEのみにしているのはなぜですか
ーA(鈴木):電話とメールはコミュニケーションコスト高いな、と思っているからです。既読機能もあるLINEを使うことで、コミュニケーションの時間や工数や、言った言わないのトラブルを減らすことができるので少数の社員でも対応ができます。「電話やメールで対応してくれませんか」という問い合わせは、現在はお断りしています。LINEを使えない場合、1億円の物件でも断っています。当社の最高齢のお客様ですと、74歳のお客様がLINEでお問い合わせをしてくださいました。LINEだけに絞っても十分お問い合わせをいただいているので、問題ないと思っています。
ーQ:YouTubeの動画は自分で編集をしているのですか
ーA(鈴木):最初は自分で編集していましたが、いまは外部の在宅ワークのママさんに編集をお願いしています。ただ、編集と言っても当社の場合は、話している僕たちの顔や雰囲気を見てほしいのでテロップはつけていません。自分で編集をやっていたのでわかるのですが、3分の動画のテロップをつけるのは1時間かかります。また、動画を途中で切ったりつなぎ合わせたりもしません。基本は撮影したままの会話を流しています。なので、編集を外部に出してもそこまで莫大な費用をかけていないんです。
お金や手間をかけて動画を作り込むと、反応がない時にくじけてしまう。基本YouTubeは反応がないものと思って始めるのがおすすめです。なるべくお金も手間もかけずに継続できる方法をとっています。
ーQ:他のYouTubeチャンネルを見ていますか
ーA(鈴木):かつては情報収集というか、ぼく自身がYouTubeを好きなので他社さんのチャンネルもよく見ていました。最近は他のチャンネルと競って勝ったからといって問い合わせくるわけではないなと思って、他の不動産チャンネルを見なくなりました。いまは自分たちとお客様しか見ていないです。
▲売る仲介チャンネルを実際に見ていただきながらお話しました
ーQ:インスタグラムでもX(旧Twitter)でもなく、YouTubeなのはなぜですか
ーA(鈴木):YouTubeが一番合っていました。当社の場合は、営業活動報告を動画で撮って送っています。いま扱っている物件の状況をYouTubeのライブ配信で全て流し、お客様の物件の部分を切り取って報告動画をお送りします。お客様のお名前は言わないとか部屋番号までは言わないとか個人情報の扱いには注意していますが、自分の物件の進捗状況をライブ配信で発信されると嫌がるお客様もいるのかなと心配していました。配信してみると、「自分の物件の話をしてもらえて嬉しかった」とか「自分もあんな風に報告してもらいたい」といって問い合わせが入ることがあるほどです。
売る仲介のX(旧・Twitter)も運用しているんですが、フロー型といって情報が流れていってしまうのであくまで通知や発信用です。会社のことを知ってもらうなら、記事や動画がストックできるブログやYouTubeがいいと思っています。
ーQ:いくらくらいの物件の問い合わせがきますか、県外からの問い合わせはどう対応しているのですか
ーA(鈴木):グラウンドの「売る仲介」は100%共同仲介です。
徹底的に売主だけの味方になるサービスにしようと思いあえての片手なので、大阪の会社でも東京の物件を売ることができます。
いままでお問い合わせをいただいたのは、500万円〜1億3,000万円の物件まで。幅は広いと思います。
一緒に登壇させていただいたこくえい不動産の和田社長からも、「10件問い合わせ中8、9件媒介になるのは脅威の打率」と言っていただきました。会場からも次々と熱心なご質問が寄せられましたが、すべてのご質問には答えられないくらいの熱気。金額感や反響の数値もお話させていただくなどかなりつっこんだお話をさせていただき、あっという間の45分でした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
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週刊住宅タイムズに2022年5月〜現在まで「地元不動産会社の集客術」を寄稿しております