このグラウンドの会社サイトで毎日公開されている「前川の日報」。
読んで字のごとく、弊社社員の前川さんの日報です。2月4日からいきなりスタートして約1ヶ月。
説明なくスタートしたので、そもそも「前川の日報」とは?から始まる、もろもろについて書きます。
前川の日報とは
2月4日からスタートして約1ヶ月。 弊社グラウンドの社員前川さん(@groundmaekawa)が毎日日報をブログ形式で公開しています。
「前川の日報」公開以前から現在も、前川さんには日報をChatworkで毎日報告してもらっています。なおチャットでの日報の形式は、箇条書き+短文。
だったのですが。
プラス文章にしてもらうことにしました。さらに公開してしまおう、と(せっかくですし)。
とはいえ、『日報を毎日書いてください』だけの指示だとおそらく書けないので(制限がなさすぎる)、日報を書くにあたって前川さんへ伝えたルールはこんな感じです。
- 勤務時は毎日公開
- 文字数の制限はなし
- 内容の指示なし(もちろん守秘義務・個人情報については厳格にチェックしています)
- 文章の修正なし
完成後、僕が読んで内容・見せ方のアドバイスはしています。
前川の日報を発信する理由
そもそも、小さな不動産会社のいち社員の日報をwebで公開する意味はあるのでしょうか。考えてみました。
「前川の日報」を公開しているのはこの4つの理由です。
1 文章を書く練習
まずはこれ。ブログにしろ、動画にしろ、頭の中で思っていることを自分以外の人に伝えるのって難しいんですよね。
特に文章は、普段書いているようで書いてない(書けてない)。ブログを書いていたらめちゃくちゃ感じますが、自分が思っているように・自分が伝えたいように書けないんです。テクニック論的な話もありますが、何よりまずは書く。
ブログを書いてきた経験から、文章を書いたことのない人の最初期は日常的に文章を書く、という『書く練習』が必要です。毎日日報を文章にしてもらっている理由はこれです。
文章を書くこと自体が目的なんですね。
2 会社の情報発信
弊社は、ブログ・動画・SNSなどのツールを使って情報発信していますが、社内の情報を僕以外の別目線で外へ発信する必要を感じました。しかもSNSのような短文・写真ではなく文章で。
前川さんの社内での役割は、問い合わせへの返信・SNSなどでの情報発信です。いわば裏方。
文章って人柄が出ますよね。読むとその人の人となりが伝わるというか。
不動産実務をしない前川さんは、不動産会社の人ともお客さんとも会うことは基本的に少ない。でももし、会うことのないお客さんが前川の日報を読むことがあれば、『前川という人がグラウンドにいて、その前川目線ではグラウンドという会社はこんな風に見えていて、そしてそんな前川さんはこんな人』を感じてもらえるかも。
とにかく小さい不動産会社にとって、情報発信は大事です。
3 WordPressの操作の練習
技術的な練習の意味もあります。グラウンドの会社サイトは、WordPressで作成されています。弊社の他サービスサイトも同様にWordPressで作成されているため、サイトに修正・訂正があれば、日常的にWordPressに触れることになります。
これまでWordPressを使ったことがない前川さんには、かんたんな操作、もっと言えば、そもそもの「WordPressとは?」の概念的なものから知ってもらう必要がありました。その練習です。
操作になれて、自分でサイト運営、たとえばアフィリエイトなどをしてみたくなったら副業してもらってもぜんぜんオッケーです。
WordPressの操作に習うより、 とにかく慣れろ。
4 お母さんへの報告
at homeを2019年11月で退社して翌月12月から弊社グラウンドで前川さんは働いています。
僕が直接声をかけて転職した(してもらった)のですが、前川さんの親御さんは心配していると思います。大きな会社から中年3人しかいない、小さな不動産会社へ転職することになったので。
しかも新卒から6年間、at homeで働いていた前川さんから普段聞く不動産会社の話は、イメージがよくないものが多かったはず。
そんなこともあって、『よくわからない小さな不動産会社の日常を前川さんの家族にも読んでもらったら、親御さんの心配も少しはなくなるのではないか』と考えたわけです。
娘の日報を毎日読むことができる、ってあんまりなさそうじゃないですか。前川家のみなさん、読んでるかな。
ていうか、余計心配していたらどうしよう。
前川の日報のターゲットは
検索での上位表示を狙っているわけではない「前川の日報」も、ブログ作成の基本に則れば、ペルソナ設定は必須です。漠然と書いても、伝わらない文章ができあがるだけですもんね。そこで考えました。そもそもブログを書いたことがない前川さんが想像しやすいペルソナは誰なのか。
で、出た答えは、「前川さんのお母さん」です(上の4番目ですね)。
前川さんに出している指示は、「お母さんにだけ向けて書いてください」です。お母さんがわからない単語は他の人が読んでもわからないし、反対にお母さんへ伝われば読む人ほとんどに伝わるはず。
前川さんは僕に業務内容の報告をしていますが、同時にお母さんへも報告しているんですね。
お客さんも読んでる前川の日報
という経緯でスタートした「前川の日報」。
そういえばつい最近、前川さんは弊社でお家をご紹介したお客さんから「日報読んでます!」と直接言われてました。しかもいきなり。開口一番。
嬉しいですよね(実際嬉しそうだった)。自分が発信しているものに反応あるってやっぱり嬉しい。その様子をツイートしています。
どうですか、伝わりますか。このツイートからだけで前川さんが喜んでいる姿が目に浮かびません?僕は隣にいたのですが、僕も嬉しかった。情報を発信していたら直接の反応って(しかも予想外から)ほんと嬉しいですよね。
やっぱり情報発信は大事。小さな不動産会社はとにかく情報発信なんです。
「前川の日報」がスタートして約1ヶ月。前川さんが弊社に在籍している間は公開しつづける予定なので、もし前川さんに会うことがあれば、「前川の日報読んでます」と伝えてください。めっちゃくちゃ喜ぶはず。